進まない住宅の耐震補強工事

 
2007年5月二男が誕生しました。母親が出産のため病院に泊らないといけない
事について長男は寂しいけど我慢しないといけない事をわかってたらしく
病室から手を振る母親を帰りの車の中で笑顔で手を振った後、助手席で無言
で涙を拭ってたのを思い出しました。現在二男は幼稚園です。
さて、
なかなか地震に対する備えは必要と分かっていても進まないのが現実です。
保険や食料の備蓄、防災グッズの用意など地震に対する備えはいろいろ
ありますがその中でもなかなか手を付けられないものに住宅の耐震補強
工事があります。
保険や防災グッズでも忘れがちなのに家の耐震補強なんてお金もかかるし
工事も大変でできるわけがない!と思っている人も多いでしょう。
病院や学校などは窓の外に今までになかった骨組みのようなものがクロス
にものものしく見えているのを見かけます。校舎などの耐震補強は
かなりのピッチで進んでいるようです。最近の新築でも耐震等級3を取得
している住宅も見かけますし現在の建築確認申請が許可される設計では
ある程度の耐震性能を備えています。問題は古い住宅にあります。
特に日本建築などは和室が多い家が多く、身内が亡くなった時に
葬式などを家でできるように襖をはずすと大空間になる和室を有してる
間取りを多く見かけます。そういった家は筋交いを入れる壁が少なく
耐震の観点からはあまりいいとは言えません。
でも耐震補強工事はたいそうでお金がかかるという意見もあります。
そこで外付け耐震補強の工法が名古屋大学と企業により開発されました。
今までの耐震補強工事では壁や床、天井などを一度解体し、必要な個所に
筋交いなどを施工する必要があり、工事の前に当然片づけや仮住まい
などを必要としました。開発された工法は鉄骨の枠で補強するタイプと
筋交い状で補強するもので基本的に家の外から工事を
するので家の中の片づけや引っ越しなどを必要としません。また今まで
窓だったところを壁にする必要が出たところでも従来通りの窓でOKに
なりました。これで耐震補強工事も簡素化でき普及の手助けになるでしょう。
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